勤めている会社でPHPフレームワーク「Laravel」を使用する案件が増えてきたので、復習がてら簡単な機能を実装してみようと思います。
前回はPHPやMySQL、Apacheなど開発に必要な環境を用意しました。
今回はLaravelのプロジェクトを作成します。
今回の記事
前回用意した環境にLaravelのプロジェクト作成準備と、プロジェクトの作成を行います。
開発環境
- Windows10 Pro
- メモリ 8GB
- Google Chrome
- XAMPP(7.4.19)(こちら)
- PHP
- MySQL(phpMyAdmin)
- Apache
- Laravel 7.X
- Visual Studio Code(こちら)
今回はLaravelのプロジェクト作成を行っていきます。
プロジェクトはWebアプリを作るための塊だと思ってもらえれば大丈夫です。
Composer準備
Composerって?
PHPのパッケージ管理システムです。
詳しく説明してくれているサイトがたくさんあるので、興味がある人は調べてみてください。
開発を便利に進めるために使っていると思ってもらえれば大丈夫です。
インストール
公式サイトにアクセスして「Download」ボタンをクリックします。

色々書いてあるページに飛びますが、今回はWindowsにインストールするのでWindowsインストーラを使用します。
「Composer-Setup.exe」のリンクをクリックしてダウンロード後、ダウンロードしたexeを実行します。

インストール方法として「全ユーザ」か「自分のみ」かを選択できます。
必要な方を選択してください。
共用のパソコンであれば「自分のみ(Install for me only)」を選択しておくと良いかもしれません。

Developer modeでのインストールが可能ですが、そのままで問題ありません。
「Next」をクリック。

phpのexeパスを設定して「Next」をクリックします。
デフォルトでインストール先のパスが設定されていると思うので、そのまま「Next」をクリックで問題ありません。
インストールパスが間違っていた場合は変更してください。

プロキシの設定が必要であれば設定をお願いします。
(私は設定の必要がないのでこのままです)

(一応)内容をチェックして「Install」をクリックするとインストールが始まります。

完了画面がこちら。
Next→Finish と進んでインストールを完了します。

使い方
「使い方」というほどではありませんが、コマンドプロンプトを起動して「composer {命令}」と書くことが基本的な使い方となります。
試しに「composer」とだけ打ってみると、このように情報が表示されます。

Laravelプロジェクト
プロジェクトの作成
コマンドを使用することでプロジェクト(アプリケーションの枠組み)を作成することができます。
- laravel new プロジェクト名
- composer create-project laravel/laravel プロジェクト名
laravel newコマンドを使用する場合は、事前にLaravelのインストールが必要になります。
一方、composerはここまでの準備で使用可能な状態となっています。
バージョン指定がcomposerコマンドでないとできなかったりするので、個人的にはcomposerコマンドの方が便利だと思っています。
今回はcomposerコマンドでプロジェクトを作成します。
プロジェクトを作成するフォルダを用意して、コマンドプロンプトでそのフォルダへ移動します。
コマンドプロンプトで「cd ディレクトリパス」で移動が可能です。

プロジェクト作成コマンドを実行します。
プロジェクト作成コマンドは先ほどの「composer create-project laravel/laravel プロジェクト名」になります。
「プロジェクト名」で新たにフォルダが作成されて、その中に必要なファイルが作成されます。
今回はLaravelのバージョンを指定してプロジェクトを作成します。
バージョンは7を指定するので、
composer create-project laravel/laravel=7.* sample-project
とコマンドを実行します。「7.*」がバージョン指定となります。
どのバージョンを指定するか、それとも指定せずに最新をインストールするかは自分のやりたいことに合わせて決めましょう!



以上でプロジェクトの作成は完了となります。


最後にシステムを起動してみましょう。
Laravelには開発時にWebサーバの代替として使用できる機能が備わっているため、Webサーバの設定を行わなくてもシステムを動作させることが可能となっています。
まずはVisual Studio Code(VSCode)でプロジェクトディレクトリを開きましょう。

その後、VSCode上でターミナルを起動します。
※コマンドプロンプトでこのディレクトリに移動しても大丈夫です。開発の際にVSCodeの1ウィンドウで作業を完結させた方が個人的には作業がしやすいため、VSCodeでの操作を紹介します。

サーバ起動コマンドを実行します。コマンドがプロジェクトのルートディレクトリ(プロジェクトの一番上のディレクトリ)で実行されていることを確認してください。
サーバ起動コマンドは
php artisan serve
です。
サーバ機能が起動するとURLが表示されるので、そのURLをブラウザで開きます。


このようにLaravelのスタートページが表示されれば、プロジェクトの作成と起動の確認は終了です。


次回は実際にページの作成を行っていきます。