Laravelでの開発 ~01-準備編(XAMPP)~

勤めている会社でPHPフレームワーク「Laravel」を使用する案件が増えてきたので、復習がてら簡単な機能を実装してみようと思います。

今回の記事

Laravelの開発を行うにあたっての環境や、必要ソフトを紹介します。
すでにLaravelの開発準備が終わっている方は開発記事から読んでいただければと思います。

この記事では、XAMPPを使用して開発準備を行っていきます。

開発環境

  • Windows10 Pro
  • メモリ 8GB
  • Google Chrome
  • XAMPP(7.4.19)
    • PHP
    • MySQL(phpMyAdmin)
    • Apache
  • Laravel 7.X
  • Visual Studio Code(こちら

XAMPP(PHP, MySQL)の準備

ダウンロード

こちらのサイトからダウンロードを行ってください。
今回はWindowsで使っていくので、Windows向けのXAMPPを選択していきます。
様々なバージョンのインストールが可能で、XAMPPのバージョンとPHPのバージョンが同じになるようになっています。今回は「7.4.19」をインストールします。
ダウンロードボタンをクリックすることで、xampp-windows-x64-7.4.19-0-VC15-installerという名前のインストーラがダウンロードされます。
※バージョン情報がファイル名に含まれるため、ダウンロードしたバージョンによりファイル名が異なります。

インストール

インストーラを実行します。

※UAC(ユーザアカウント制御)で「変更を加えることを許可しますか?」と聞かれた場合は「はい」を選択してください。

インストールを始めようとすると、なにやら警告が出てきました。

UACが有効になっていると、XAMPPの機能が制限されます。
XAMPPをC\Programfiles(書き込み権限の無いところ)にインストールをしないでください。
もしくは、UACをmsconfigで無効にしてからセットアップを行ってください。

こんな警告ですかね。
私はUACを無効にしてしまうことが多いのですが、UACの警告がなくなるのが不安な方も多いと思います。
インストールを初期設定のまま進めると、「C:」の下にディレクトリを作成してインストールするので、こだわりがなければ気にしなくて大丈夫です。
「OK」で次へ。

セットアップの画面が出てくるので「Next」

インストールするものを選んでいきます。
今回はLarevel開発に必要最低限のものだけ入れていきます。

  • Apache(Webサーバ機能(Webシステムを動かすために必要))
  • MySQL(データベース(DB)、DBを使用しない開発であれば不要)
  • PHP(PHPでの開発(Laravel)なので必須)
  • phpMyAdmin(MySQLの操作に使用。※別に使いやすいものがあればそちらで問題なし。今後の記事でも使用していきます。)

こんなところでしょうか。

インストールパスはデフォルトのままで問題ないと思います。
(変更する際は、上記の警告に従ってインストール先を選択してください)

言語の選択もそのまま(日本語が選択肢にありません)

「BitNami for XAMPP」について表示されます。
今回のXAMPPインストールには関係ないので無視してください。
(私はチェックも外してしまいますが、どちらでも問題ないです。チェックを入れてNextを押すと、ブラウザで情報ページが表示されます。)

「インストール準備ができました」といったところでしょうか。
Nextを押すとインストールが始まります。

インストールが完了すると完了メッセージが表示されます。
チェックボックスにチェックを入れると、コントロールパネルを表示することができるのでチェックを入れてFinishを押します。

使用準備

コントロールパネルで「Start」を押下すると、各サービスを実行できます。

※スタート開始時点でファイアウォールの警告が出ることがあります。その際はご自身の環境に合わせてアクセス許可をお願いします。(家でしか使わないPCであればどちらでもあまり問題ありません。外で家以外のネットワーク(街のフリーWifiなど)につなぐ可能性があれば、プライベートネットワークのみの許可とした方が良いかもしれません。)

サービスが実行できると、このように起動していることが確認できます。

Apacheの確認

ApacheはWebシステムのサービスを提供するWebサーバとしての機能を担っています。
ブラウザを開いて「localhost」とアドレスバーに入力してみてください。
「http://localhost/dashboard/」にアクセスされて、XAMPPのページが表示されるかと思います。
サービスを止め(コントロールパネルで「Stop」を押し)てから同様にアクセスするとエラーとなるので、Apacheが動いていることで表示されることが分かります。

アドレスの入力
表示(サービス稼働中)
エラー(サービス停止中)

MySQLの確認

コントロールパネルのMySQLを「Start」して「Admin」を押して、phpMyAdminを起動します。ブラウザでphpMyAdminが起動します。
URL:http://localhost/phpmyadmin/

※コントロールパネルでMySQLを起動する前に、phpMyAdminのURLにアクセスするとエラーとなります。
 Apacheを介して動作するため、Apacheのサービスも稼働させてください。

自動起動の設定

ApacheとMySQLの自動起動の設定を行います。これを行うことで、Windowsの起動時にサービスを実行することができます。
コントロールパネルの右上の「config」を押します。

設定用のウィンドウが表示されるので、「Autostart of modules」のApacheとMySQLにチェックを入れます。その後、右下の「Save」を押してください。
これで自動起動設定は終了です。

「Save」でアクセス拒否のエラーとなった場合、管理者権限での実行で解消されると思います。
スタートメニュー(左下のWindowsマーク)から、XAMPP Control Panelを探して、
右クリック→その他→管理者として実行で管理者権限で実行できます。
エラー表示

管理者実行

PHPの確認

PHPの確認をしていきます。
実はこの時点でPHPはインストールが終わっています。
というのも、PHPは必要なファイルをパソコンに配置すればおしまいです。
XAMPPを初期設定でインストールした場合は「C:\xampp\php」に必要なファイルが配置されています。
ですが、このままでは「C:\xampp\php」以外のディレクトリではPHPコマンドが使用できません。バージョン確認のため、コマンドプロンプトで「php -v」とphpのバージョン確認のコマンドを実行すると、「C:」ではエラーが表示されますが(赤枠)、「C:\xampp\php\php -v」ではコマンドが実行されます(緑枠)。

これでは開発に支障があるので、「環境変数」というものを設定する必要があります。
環境変数は、
スタートメニュー
 →Winsowsシステムツール
  →コントロールパネル
   →システムとセキュリティ
    →システム→システムの詳細設定
     →環境変数
と移動して設定を行います。
システム環境変数の「Path」を開いて、phpのインストール先ディレクトリを設定します。(すでに設定されていたら不要です)
設定方法は「新規」ボタンを押して、「C:\xampp\php」(「php.exe」の保存先)を追加するだけです。
設定後は「OK」を押して、閉じた後の画面でも「OK」を押します。
再起動まで反映されないので再起動を行います。

Winsowsシステムツール
→コントロールパネル
コントロールパネル
→システムとセキュリティ
システムとセキュリティ
→システム
システム
→システムの詳細設定
環境変数
環境変数を編集

※再起動前に、XAMPPコントロールパネルをタスクバーにピン留めしておくと以降のアクセスが簡単です。(ピン留めについてはこちら

再起動後に同じコマンドを実行すると、ディレクトリに関係なく実行されることが確認できると思います。

今回はここまで。
次回はLaravelのプロジェクトを作成します。